セレック治療
セレック治療とは
専用口腔内カメラよってお口の状態を3Dデジタルにて再現します。その上で設計·製作するCAD/CAMシステムを使用した治療方法です。
従来ではの型取りとは異なる治療方法です。
このような悩みの方は
セレック治療がおすすめです
虫歯治療で何度も
通院することが負担
忙しくて歯医者へ
行く時間が作れない
歯型を取る
印象採得が苦手
銀歯が
気になる
金属アレルギーの
症状がある
白い歯を希望しているが
できるだけ
治療費を抑えたい
セレック治療の
メリット
セレック治療は、次のようなメリットがあります。
型取りの方法が異なる
印象材を使った印象採得と比べ、光学印象採得は患者さんの負荷が少ない方法です。
嘔吐反射などの不快感がほとんどありません。
治療期間が最短で1日と非常に短い
セレック治療はすべての工程が院内だけで完了するため、最短で当日中に歯が完成します。
金属アレルギーの症状がでない
セレック治療で作る修復物は、高品質なオールセラミック。
そのため、金属アレルギーの心配が不要です。
白さが長持ちする
保険診療でも、歯科用プラスチックやハイブリッドセラミックといった白い材料を使えるケースがあります。
しかし、いずれもセラミックより早く変色が進み、早くに作り替えが必要になります。
患者様の許容範囲や使用状況によって差はありますが、セラミックは5~10年、一定の白さを維持したまま使用できます。
歯茎の黒ずみの心配がない
歯茎の黒ずみの原因の1つに、口腔の金属の溶け出しががあります。金属を使用しないセラミック治療であれば、そのことによって歯茎が黒ずむことはありません。
セレック治療の流れ
01.カウンセリング
初診の際は、現在の悩みや、困りごとなどをお伺いします
02.診査
状態に応じて診査をし、現状を説明させて頂きます。
03.3D光学カメラによるスキャン
セレック治療が必要な際には、理想的な形成を行います。その後セレック治療の3D光学カメラでお口の中をスキャニングしていきます。
従来の印象材を使った型取りと比べ、不快感がほとんどありません。
04.修復物の設計
スキャニングしたデータを元に、モニター上で歯の形や噛み合わせなどを確認。患者さんのお口に合う詰め物や被せ物を設計していきます。
設計が終わったら、さまざまな色のセラミックブロックから歯の色に最も近いものを選びます。
05.診査
設計したデータを元に、ミリングマシンと呼ばれる高精度の機械でセラミックブロックを自動加工していきます。
06.装着
できあがったセラミックの修復物を、患者さんのお口の中に特殊なセメントを使用してしっかりと装着します。
必要に応じてその場ですぐに微調整を行うことができるため、何度も通院する必要がありません。
治療例
銀の詰め物をセラミックインレー セレック治療
患者様情報
40歳代 女性
治療期間・回数
2日(2回)
概算治療費
約140,000円(セレック¥35,000/本 計4本)
治療計画
金属アレルギーの既往があり保険診療で行なった金属をセラミックに変えて欲しい。という要望で来院。適合や精度が悪い被せ物、詰め物の治療をすると治療した歯が再度虫歯になったり、金属イオンが口腔内に溶出する原因になることがあります。
奥歯の左右合計4本を銀歯から白く審美的なセラミックインレーに変更を行う計画を行いました。本ケースはセレック治療を行う事によって通常のセラミック作成より短期間で行うことが可能になり、より多くの歯を一度に治療することができます。
担当医より
金属を一切使用しないセラミック治療(セレック治療)を行う事により、口の中にある金属が原因で、体中に湿疹ができる・顔がかぶれる・口の周りが荒れるなどのことが起こる、金属アレルギーのリスクを軽減できます。金属を使用する事により歯や歯肉が黒く変色するようなことをセラミック治療により軽減し、より色や質感を天然歯に近づけ審美性に優れています。
治療前
治療後
この治療について
セレック(CEREC)は、コンピュータでクラウンやインレーを設計し製作する高精度なCAD/CAMシステムです。
以前のCAD/CAMは追求する精密さには至っていませんでしたが、現在のセレックはスキャニング・ミリングの精度も各段に上がっており、導入しました。
また、当医院ではセレックによる「1Dayセラミック治療」を行っております。即日セラミック治療が可能になります。(即日治療ができるかどうかは歯科医師の判断によります)
メリット
短期間で多くの治療をすることができる
比較的費用が安価
症例が限られる
デメリット(リスク)
歯質の切削量が多くなる
経年的に変化することがある
細かな精度の向上が必要である
セレック治療の
デメリット
割れることがある
セラミックは、陶製の材料です。そのため、瞬間的な強い力がかかったとき、陶器のように割れてしまうことがあります。
保険がきかない自費診療である
セラミック治療には、健康保険が適用されません。そのため、保険診療と比べると費用が高額になります。あってはならないことですが、自費診療と知らされずに治療を終え、金額を見て驚いた、というケースもあるようです。
神経を抜く治療をする場合がある
これは保険診療の場合にも言えることですが、虫歯が歯髄にまで達している場合には、神経を抜かなければならないことがあります。
治療期間中は痛みを伴うことがある
治療中は麻酔処置を行う為、ほとんど痛みはありません。しかし医院を出られて麻酔が切れるころ、どうしても痛みが現れることがあります。通常、日常生活には影響のない程度ではありますが、もし強く痛んで我慢できないというときには、すぐにご連絡ください。
セラミックは一生ものではない
二次虫歯が生じたり、歯周病で歯茎が下がり審美的な問題が出てきたときには、セラミックの交換が必要になることがあります。セラミック治療を終えてからの定期的なメインテナンス、毎日の丁寧なセルフケアが、セラミックを少しでも長く使うためには欠かせません。
セレック治療の講演を行いました